雨の日のお出かけは、いつも親にとって時間との戦いでした。早く出発したい私と、玄関で座り込んで靴を放り出す2歳の息子。出かける前から親子で疲れ果ててしまうのが日常茶飯事でした。
ある日、雨上がりの公園へ行こうと大好きな黄色い長靴を玄関に並べてみました。「水たまりをパシャパシャしに行こうか」と声をかけると、息子の目が輝きました。いつもなら手伝いを求めてぐずる息子が、壁に手をつき、自分の力で小さな足をぎゅっと長靴にねじ込みました。
左右が逆になっていましたが、自分の足で立ち上がり「できた!」と誇らしげに笑った顔を見て、思わず胸が熱くなりました。焦らず本人の「やりたい」気持ちを引き出すことの大切さを、水たまりの波紋と一緒に実感した出来事です。